
今回リリースに合わせて、アメリカ在住のLINDAさんに、メールインタビューをしました。
このインタビューはフリーペーパーFOLLOW-UPにも掲載していますが、文字数の関係も有り、
かなり内容をカットしています。しかし実際のインタビューはかなり内容が濃かったので、
せっかく色々な話を聴けたのにもったいない!!という事で、ここでそのメールインタビューの
完全版を公開いたします!!かなり読み応えがあるものになっているので、最後まで是非読んでみてください。

■昨年のHollywood Comboを従えての来日公演以降は、どのような活動を?
L:主に、ダービーでEitaroを交えて出演しています。また7月から9月は新作のCDをレコーディングしていました。今は年明けを目標にバンド作りに取り掛かってます。
■今回はそのHollywood ComboのピアニストであるRip Mastersとのユニットに
よるリリースですが、やはり前回の共作、共演がきっかけですか?他のメンバーではなく、どうしてまたRIPと?
L:昨年の日本へのツアーで彼と出会ったのがきっかけです。ツアーの間、色々な話をする中で、お互いに50’sの音楽や、ファッションが大好きでとても好みがあったので、いずれCDを作りたいね。という話から始まりました。Ripはこのジャンルの知識がとても深く、レコーディングの経験も豊富で、今回のようなOldies中心の作品にはうってつけの存在でした。あと、私とRipの家が近かったのもきっかけの1つだったかも。
■Ripはソロでも活動しているようですが、どのようなアルバムを作っているのですか?
L:RockabillyやCountryのアルバムです。今も来年発売のCountryスタイルのアルバム制作にとりかかっています。詳しくは、彼のオフィシャルサイト http://www.bermudaschwartz.com/rip/index.html をご覧下さいね。
■アルバム制作が決まった後は、Ripとはどういった打ち合わせを?どのようなアルバムを作ろうと?
L:まず、私の声が「50〜60’s年代に活躍した「コニー・フランシス」の曲に絶対合う!!」というRipの意見がありまして。Rip曰く「ビブラートを効かせた、今時のソウルフルな歌を歌うのは簡単だけど50’sの頃の、ロッカバラードや、Popsを自然に上手く歌うのはとても難しく、出来る人が少ないけどLindaには、それが出来てる」と言われて、お互いそのジャンルのいい感じの曲を1枚のCDにしたいね!というところから始まりました。打ち合わせはとてもシンプルな話し合いで、それぞれがやりたい曲を持ち寄ってそこから削ったり増やしたり。
■Lindaさんの中での、& The Big King Jive Daddiesの時と、& The Hollywood Comboの時と、With Rip Mastersの時での、大きな違いは?(歌い方やカヴァー曲のセレクトなどその他なんでも)。
L:これは全く違いますね。BKJDは、Neo SwingやJiveをベースに、時にはOldiesをアレンジしたり、Skaっぽいのをやってみたりしていましたし、何と言っても大人数でしたから、かなり音もゴージャスな感じでした。音だけでなく、ファッションもこだわりまくるバンドでした。CDに録音されていない曲もたくさんありまして、いずれ何かの形で、CD化できたらいいなと思っています。Hollywood
Comboは、基本的に「Jump Blues」バンドなので曲も、若干渋めですね。CDには「Yeah Yeah Yeah」のような若干可愛いめのも入っていますが、この人たちとの演奏は、基本は「渋め」で、BKJDに比べて派手さはないと思います。昨年のLiveで、名古屋公演を見ていただいていたら、その差がお分かりいただけてたかな?と思います。今回は完全にテーマが「Rockin’ Goldies」ですから、あくまでドリーミーで、平和な感じです。個人的には今回のが本当にやりたかった音楽なんですけれど。食べ物に例えたら、BKJDはおせち料理で、Hollywood
Comboはお酒のおつまみで、今回のはスイーツという感じです(わかりにくいかな?)
■アルバムタイトルの「Rockin’ Goldies
Show」には、どのような意味が込められているのでしょう?
L:「Goldies」とは、黄金時代のOldiesという意味で、60’sには既に使われていた言葉です。今回の収録曲で「Dear Mr Dj」という曲がありまして、その曲の歌詞は「ねえ、Mr Dj、あの曲をもう1度かけてよ。別れた彼と良く踊ったあの曲を。それを聞いたら、彼は私を思い出してくれるかしら。。。私がどれだけ彼を愛していたか。。。あの思い出のGoldiesをリクエストするわね。。。」みたいな歌詞なんですが、1人1人、その人のGoldiesがあると思うんです。日本語で言ったら「懐メロ」かな?今回はRipや、Eitaroや、私にとってのGoldiesなのですが音楽のパワーって偉大で、その曲を聴いただけで一気にタイムスリップする時ってありますよね?このCDを聴いていた時の思い出がいつかまたどこかで同じ曲を耳にした時に思い出が蘇って・・・という、みなさんの新たな「Goldies」になることを願ってつけたタイトルです。このアルバムを聴いて、50’sのテレビショーが浮かんでくるような、それぞれの曲の時代的なあしなみは揃えましたが、ジャンル的には、R&R、Rockabilly、Pops、Doo Wop、Girls、Jazz Standardとバラエティ豊かな内容です。CDのジャケットのイラストがTV
Showになってるのも、そんな思いが伝わりやすくなればいいなぁと思って、イラストレーターのSmileyさんにそうリクエストしました。

Linda & Eitaro
(Linda & The Big King Jive Daddies / Re-union
Live at SAKAE Mulberry Hotel 2004.11.22)
■今回収録されているカヴァー曲ですが、私にとって実はあまり馴染みのない楽曲達なのですが、どういった楽曲達なのでしょうか?(一般的に。もしくはLindaさん的に。数曲簡単に紹介してください。)
・Biglow 6-200
Brenda Leeが、まだLittle Brenda Leeだった時のヒット曲です。彼女は、後に大スターになった為、初期のロック色の強い曲は忘れられがちですが、これは、珍しくRockabillyっぽい曲で、私のお気に入りです。曲のタイトルは電話番号です。アメリカの電話には、数字と並んでアルファベットが書いてありまして、日本だと、言葉の語呂合わせで、電話番号を伝えるようにアルファベットで電話番号を書くんですね。だから、これは244-569-6200という番号になります。あっ、間違っても試してかけないでくださいね(笑)。ちなみに、私が10代だった頃、彼女の「Dynamite」や「All Alone Am
I」「The End Of The World」なんかを歌っていましたが、当時はハスキーボイスだったのですごく声が似ていました。それが自慢だったのですが。しかし、その後声帯ポリープ切除手術をしてきれいな声になってしまったので、今では全然似ていなくなってしまいました。。。。
・Don’t Bet Money Honey
同じ名前なのですが、Lindas Scottの1961年の曲です。邦題は「かけごとはおよし」。。。って。。すごく無理があります(笑)。実際の歌詞の意味は全然違うんですけれど。。。決して、ギャンブルの歌ではありません。でも、こういう当時の「誤訳」って意外に好きです、私。♪ Don’t Bet Money Honey Our Love Will Last・・♪「私達の愛が終わるなんて、言わないで」という意味です。 彼女自身が作った曲です。
・He’s Got The Power
「Tell Him」でお馴染みのExcitersの曲です。数年前からやってみたいと思っていたのですが、歌って見たら異常にパワーが必要でした(笑)。声かれます。。ボーカルに、ディストーションをかけているのですが、本家本元に負けないように頑張りました。でも、たぶんLiveで歌ったらかなりキツイですね。次の曲はMc明けでお願いしたいです。LAでの友人(アメリカン・男友達)が彼女との関係で落ち込んでいるとき、相談にのっていたのですが、たまたま私がこのCDをかけていて「この曲聞いてると元気出るよ!」と言っていました。歌詞の意味がいいですね。気になる方は、調べてみてください。裏技なのですがyahooで「Lyrics・・(日本語で「歌詞」の意)」と入れてから 曲のタイトル、または歌手名を入れて検索すると、多くの曲は歌詞を見付けられますよ。お試しください。更に、ご存知の方も多いと思いますがhttp://www.excite.co.jp/world/english/こちらのサイトでコピペをすれば、意味も大体わかります。英語の曲をもっと楽しみたい方は是非調べてみてくださいね。
■ “Don’t Bet Money Honey”,
“Dear Mr Dj”, “Angel Baby”といったバラード曲がダントツに印象的です。正に”Lindaのアルバム”と言えるくらい力強く、美しいボーカルが惹きたっているます。それだけに、ボーカルにはだいぶ苦労したのではないでしょうか?やはりバラードは難しいですか?また、Doo Wopのボーカルとかはどうでした?
L:私は個人的にバラードのほうが好きです。どの曲も完全に意味を理解して歌っているので、スローなほうが感情が入って気持ちがいいですね。Up Tempoな曲だと、ノリ重視になってしまうので。美しいボーカルと褒めていただいて恐縮です。。。ありがとうございます。苦労は特にないです。とても好きな歌を気持ちよく歌えたのでいい気分でした。今回のアルバムが、Lindaのアルバムという感覚は全く無いです。どちらかといえば、Eitaro&Ripのアルバムといったほうがいいかもしれません。私は非常に良くも悪くも「感覚人間」なので、彼らの素晴らしい演奏&私を叱咤激励するパワーがなければ、私には何も出来なかったと思います。今回のCD録音時には、私は結構精神的に疲れていた時期だったので、自分でも「本当にちゃんとしたものが出来るのかな?」といつも不安でした。その当時、私を支えてくれた本当の意味での友達がいてくれて、今回のCDが出来上がったんだと感謝しています。自分自身今になって聴いてみて素晴らしい出来上がりに驚いています。自画自賛とはまた違っていて、辛さとか悲しさとか、そういうものを「超えて出来上がった物のパワー」って凄いんだな。っていうか。。。1日は少しだけど、今日も1日ちゃんとまっとうに生きていて、いい友達がいて、小さい幸せが素敵なものになっていくんだなって実感しました。嬉しい人生です。Doo Wopを歌う事に関してはあまり苦労は感じません。ナチュラル過ぎて自然です。大好きです。
■ボーカル面で新たにチャレンジした点はありますか?
L:Ripが小うるさくて(笑)、時には頭にきましたけれど、音になって出来上がってみて納得しました。やっぱり日本人が英語を歌うんですから、勉強するのが当たり前!!というシンプルな境地に達しましたね。これからも日々精進いたしますです。。。。
■楽器面で意識した点や工夫した点はありますか?
L:ギターに関しては、基本的にグレッチ6120とフェンダー デラックスリバーブを使用してます。曲によってビブラートを使ったり、アンプを変えたり、アコースティックを加えたりしてます。あと、1曲目の"Bigelow 6-200"ではスチールギターをレイが弾いてます。 "Rockabilly Girl"ではEitaro初のバリトンギターを使用しました。
■Ray Campiをうならせた「Rockabilly Girl」ですが、オリジナルのRip、そして
この楽曲をカヴァーしHitさせたRayを前にしてのレコーディングは如何なものでした?
L:レコーディングは、Rayとは別のテイクで歌っているので一緒には演奏していません。 この曲に関しては、最初は「嫌いな曲」でした。私はそんなにRockabilly Girlではないのであまり興味のない曲でした。それに発音が難しくて「Boppin to the rhythm of the rockabilly music tonight」なんて、Ripに「何でこんな面倒な歌詞にしたわけ????」って文句の1つも言いたくなるくらい嫌でした(笑)。こんな良くあるフレーズでも、ちゃんと発音しないとアメリカ人には「全く通じない!!」んです!!英語で歌っているボーカリストは、本当に大変ですよね。だって日本人なんだもん、私達!!発音の限界はありますが、負けたくないので頑張り続けます。毎日、勉強しようじゃないか!!(笑)の境地です。最後には、Ripにも、Rayにも、合格をもらったので単純な私は「いい曲じゃん!!」って幸せな気分になったのでありました(笑)。”Rockabilly Girl”はもともとRipの”Rockabilly Man”の女性バージョンということで、オリジナルのキーAからEに変えました。でも、この曲のメインとなるリフがその転調によってうまくはまらなくなってしまいまして、Ripのアイディアでバリトンギターを使うことになりました。Eitaroはバリトンギターの演奏は今までしたことがなく、しばらく苦戦しましたが、結果、オリジナルのモチーフを壊すことなく、ドライブ感のある仕上がりと、バリトンギター特有のカントリーチックなサウンドが良くこの曲にあっていると思います。
■Eitaro, Ray, Rip以外に今回バンドに参加されているメンバーのプロフィールを簡単にでいいので、紹介してください。
・Bermuda Schwartz:drums.
Jon “Bermuda” Schwartzはシカゴ生まれのフェニックス育ち。音楽家族で、彼の兄弟のRichard BennettはTravis TrittやMarty StuartやRay Campiと一緒にプレイしていた有名なギタリストで、今はMark Knopflerとツアーに出ています。Jonは高校を卒業してから、バンドでドラムをはじめ、カリフォルニアに移りました。初期のRollin
Rock records でもRay CampiやJim Silversと一緒にプレイしていて、彼の実績の中で良く知られているものは、Weird Al Yankovicとのプレイでしょう。彼とRipは20年以上、一緒にやってきていて、「Big Red ‘57」を含むいろいろなレコーディングでプレイしていています。また、Pat BooneやAl Caseyといったアーティストともプレイしたことがあり、The Tonight ShowやDick Clark’s
New Years Rockinといったステージにも出演しています。
・Jimmy Lee Harris:Bass
JimmyはMemphisで生まれ育ち、州の高校からMemphis大学へ行きました。彼はWベース、エレキベース、キーボードをプレイし、素晴らしいシンガーでもあります。彼はJerry Lee Lewis、Kay Starr、Bo Diddley、Ben E King、Minnie Pearl、Rip Masters、Johnny Cash、Johnny Lee、Albert Lee、Red Simpsonなどとプレイしたこともあります。彼はThe Cool and The Crazyのメンバーで、何度もRip Mastersとレコーディングをしていて、最近はカントリーレジェンド、The Riders of the Purple Sageとプレイしています。また、アメリカ大統領のRonald ReaganやGerald Fordの為にプレイしたり、Danny DeVitoやKathy Batesと、映画“Friends and Relatives”用にプレイもしています。
・Michael Forbes:Sax
Mike ForbesはカナダのOntarioで生まれ、Yukonの金鉱で育ちました。彼はアルト、テナーバリトン、ソプラノサックス、フルート、ギターをプレイし、歌も歌えます。彼はミュージシャンになる夢を叶えるべく、カリフォルニアへ移り、彼はベテランブルーズマンのCanned Heatとプレイして、アルバム「Boogie
2000」のレコーディングにも参加しています。また、Big
Joe TurnerやDavid Gilmourともプレイし、ソロCD「Seize the Moment」もリリースしています。
・John Wesley Durbin:vocals
Johnは音楽好きの牧師の息子で、San Diegoで生まれました。彼はPepperdine大学を卒業し、音楽の学位を持っています。彼は住んでいるLAのSouth Bay areaのサーフミュージックバンド、The Revellions”でプレイをしていて、Davey
Allanやthe ArrowsやPat BooneやAretha FranklinやRosie HamlinやThe OriginalsやThe Strawberry Alarm ClockやThee Midnitersなどともプレイしています。彼はRollin
Rock RecordsのRipの1stアルバムでもプレイをしていて、Chuck Higginsと一緒にレコーディングもしています。また、Ripの他の作品でもレコーディングに参加していたり、ルーツミュージックバンドのメンバーと活動もしているのに加え、ギターや音楽の先生として、とても敬られています。
■Linda with Rip Mastersでショウはしたことはあるのですか?
L:まだありませんが、今後、活動することを予定しております。
■では最後にLindaさんの音楽活動予定を教えてください。
L:今以上に、Eitaroを含めて、LAで活動の場を広げていく予定です。それと日本でも、ずっと楽しいことを一緒にやっていく事が出来た仲間や、知り合えた方達と何らかの形で、私達が大好きな事をずっと続けていって楽しんでいきたいと思っています。また、来年になるとは思いますが日本で、Liveが出来るように、計画もしています。何かのきっかけでこの記事を最後まで読んでいただいた方、以前から私を知って下さっている方、今回のCDの発売にご協力下さった方達、皆さんに感謝しています。ありがとうございます。